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OBDとは?

2009年07月20日/ スキャンテスター

OBDの経緯
 近年「スキャンツール」や「OBD」「OBD-Ⅱ」「E-OBD]「J-OBDⅡ」など、
電子整備に関する用語を耳にする機会が増えたのではないでしょうか?
 しかし、「OBD」「OBD-Ⅱ」「E-OBD]「J-OBDⅡ」など、とてもよく似ている言葉ですが、
それぞれ意味は全く違います。


ではOBDって何のこと?
OBD(On Board Diagnosis System)  車両に搭載されている車載式故障診断装置のことを言います。
車両自身が排出ガス対策装置の異常(突発的故障)を検知・監視し、異常発生時に警報表示して運転者に知らせるとともに、その故障内容を記憶保持する装置です。

スキャンツール  (外部故障診断装置)

目的
 米国カルフォルニア州は、自動車から排出される有害ガスを中心とした大気汚染が深刻化したため、自動車から排出される有害物質を最小限に抑えることを目的に導入された。

OBDⅠ(米国)規制の概要
 1977年に米国GM社がエンジン制御システムに初搭載し他メーカーも採用が拡大した。
このOBDを使用過程車の排ガス規制に活用するシステムがOBD規制です。
 OBD規制は米国カルフォルニア州の大気資源局が自動車メーカーに1988年型車両からOBDを車両に搭載することを義務付け、カルフォルニア州で導入され、欧州及び日本にも波及した。(これをOBDⅠ規制と呼ばれています。)
 OBD規制は、排気ガス関連部品の故障を検知することを求めています。


OBD-Ⅱ(米国)規制の概要
 カルフォルニア州大気資源局は、1994年型車両から検出要件を新たに触媒浄化率の低下、エンジン失火、酸素センサーの劣化燃料蒸発ガス排出排出制御装置の異常検知を要求し、これらの異常をODBが検出した場合は、インパネ上の警告灯を点灯させ運転者に知らせると共に、その故障コードを記憶して、標準規格化されたスキャンツールで読み出せることを要求しています。
 米国自動車技術会はスキャンツールの規格化を行い、米国環境保護庁は、1994年型車両からOBD-Ⅱ規制を全米に拡大した。
 このように米国のひとつに州からスタートしたOBD規制は後にOBD-Ⅱ(全米規模)へ進化し国際規格のベースになるまで世界的発展を遂げたのです。


E-OBD(欧州)規制の概要
 欧州では2000年より米国のOBD-Ⅱ相当のE-OBD規制が導入された。
標準化作業はISO(国際標準化作業)により実施された。


OBD規制は、使用過程車の環境対策が背景にあるようです。
では日本ではどうなっているのでしょう?


日本でのOBD規制
 日本では2000年10月より米国のOBDに相当する規制が導入されていますが、国内初のOBD規制は、OBDⅡに準拠したものではありませんでした。
 日本のOBD規制の複雑な事情がありました。
中央環境審議会において「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について」(第2次答申)が発表されました。
この答申に対応するため(社)日本自動車工業会はエンジン制御を手始めに国際規格に対応した故障診断装置の導入に着手しました。
時を同じくして、当時の運輸省は道路運送車両法の保安基準を改正して、排出ガスの規制値を大幅に強化しました。
これに合わせOBDの装備を法的に義務付けました。
当時の運輸省は、OBDの基準を定めるにあたり、日本では定期点検基準でEGRや二次空気還元装置などの確認を義務付けており、定期点検基準の無い米国に比べ整備状況が充実いているとの見解により、排出ガス規制に関連するシステムが正常に作動しているかを診断するOBDの基準を満たす規制内容としたのです。
世界的にOBDⅡ対応車が増えている状況の、米国カルフォルニア州で80年代に実施されたOBDⅠ相当のOBD規制が導入されたのです。


高度な車載式故障診断装置(J-OBDⅡ)
 米国でOBDⅡが導入されてから10年以上経過してようやく国内のOBD規制も、2008年10月以降に生産される新型車(乗用車)から(継続生産車・輸入車は、2010年9月)、高度な車載式故障診断装置(J-OBDⅡ)が導入されます。
つまり世界的に展開されているOBD規制と肩を並べるレベルに到達しました。


市場にあるハイエミッター車の追放
ハイエミッター車とは、排ガスレベルが異常になった車のことです。
エンジンから出た有害排出ガスの99%以上を浄化できる高性能触媒を採用した最近のガソリン車では、排出ガスの浄化を後処理装置に依存する傾向が極めて強くなっています。
日本の自動車検査においても、将来OBD警告ランプが点灯していた場合は「保安基準不適合」と、判断する。排ガス浄化装置を修理しないと車検は通らない!ということになりそうです。


フェールセーフ
センサーなどの故障により、コントロールユニットへ信号が入力されない場合、フェールセーフと言う制御に移行します。但し、あくまでも最寄の整備工場まで走行可能とする為の応急的な措置であり、フェールセーフ移行時は正常時と比較して走行性能は著しく劣りますが、気づかないうちにこの機能に切り替わり運転している方も見受けられます。
故障している状態では、理想的にエンジンが稼動していません。ですので車の燃費にも関係してくることになると思います。


エンジンの調子が悪い・チェックランプ点灯するなど、不安がある方
是非一度お気軽にご相談ください。




G-scan(総合診断機)の紹介
http://gusi.ti-da.net/e2209632.html
OBDとは?








INNOVA3100JOBDーⅡ
http://gusi.ti-da.net/e2585972.html
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Posted by (資)具志川オート at 11:32│Comments(0)
 
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